インフルエンザなどの感染症が気になる季節です。手洗いうがい、マスクの着用などの励行はもとより、感染症にかからない、もしくはかかっても耐えられるだけの体力や免疫力をつけておきたいものです。そのためには十分な栄養や休養が重要になります。こで今回は、免疫力を高めるための食事のお話です。

<ポイントその1> 主食・主菜・副菜をそろえる。
まずは食事の基本、1日3食、主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく食べましょう。

<ポイントその2> 腸内環境を改善し、その働きを活発にする
近年、免疫力を高めるには腸が重要な働きをしていることが明らかになってきています。腸内細菌には健康維持に関わる善玉菌と健康に害を及ぼす悪玉菌、どちらでもない日和見菌等があり、日和見菌は腸内で善玉菌が優勢になると善玉菌の味方をし、悪玉菌が優勢になると悪玉菌の味方をします。そのため、腸内細菌のバランスを善玉菌優勢の状態に保つことがとても重要です。ヨーグルトや漬物などに多く含まれる乳酸菌はそれ自体が善玉菌であるばかりでなく、他の善玉菌を助ける働きをします。また、納豆菌には悪玉菌の働きを抑制する力が認められています。これらの発酵食品をとることで腸内環境が改善され、免疫力が向上する効果があると言われています。しかし、中には生きたまま腸に届かないものもありますが、善玉菌を増やす効果がないわけではありません。乳酸菌などの死骸は腸に届くと腸内の善玉菌のよいエサとなり間接的に善玉菌を増やすことにつながります。また、納豆に含まれる納豆菌は熱にも酸にも強いため、胃の中に入っても死滅することはなく、生きたままの状態で腸まで届きます。そのため納豆は優れたプロバイオティクス食品と言えます。


みなさん、バランスの良い食事を毎日しっかり食べて感染症から身を守りましょう。